ある店の閉店ニュースを読んで
朝日新聞をチェックしていたら、こんな記事を見つけました。私が早稲田大学の学生のころ、文学部キャンパスの前にあった店だと思います。
そのころは私はまだ、「アイヌ」についてもよくわからない、何も知らない学生でした。そんなにしょっちゅう行ったわけではないのですが、私のような何も知らない学生がこの社会内のいろいろなこと、この社会に暮らすさまざまな人を意識するきっかけを提供していた、貴重な店だったと思います。
卒業後は行くこともありませんでしたが、このようなニュースをみると、残念に思います。というか、店はもう早稲田にはなかったのですね。いろいろな(中には無茶苦茶な)店があり、いろいろな価値感に触れられるのが、あの街の持つ良さだと思うのですが。
(以下、朝日新聞11月7日記事から一部引用)
首都圏のアイヌ料理店として親しまれ、文化の発信や交流の拠点となってきた「レラ・チセ」(東京都中野区新井)が7日に閉店し、15年の歴史に幕を下ろす。
レラ・チセ(アイヌ語で「風の家」の意味)は首都圏のアイヌ民族の団体「レラの会」が中心になり、94年5月、東京都新宿区西早稲田に開店した。
00年に中野に移転、ギョウジャニンニクやエゾシカの肉など北海道直送の素材を生かしたメニューを提供してきた。また、店はアイヌ語教室など民族文化継承の場としても活用されていた。
しかし、不況下で売り上げが減り、赤字経営が続いたため、閉店を決断したという。
(以下略、以上引用終わり)
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