多民族共生教育フォーラム(11・4)の報道(子どもたちの声)
先日ご紹介した「多民族共生教育フォーラム」が11月4日に開催されました。以下のとおり報道していただいていますので、ご紹介します。
(以下東京新聞11月5日より一部引用)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20071105/CK2007110502061952.html
安心して学べる環境を 都内で多民族共生教育フォーラム 県内外国人生徒も訴え
外国人学校や民族学校で学ぶ子どもたちの教育を考える「多民族共生教育フォーラム2007東京」が四日、東京国際交流館(東京都江東区)で開かれた。県内をはじめ、各地の朝鮮学校やブラジル人学校など約三十校が参加。補助金や税制などで日本の学校と格差がある現状を報告し、改善策を話し合った。外国人学校に通う中高生たちも差別を受けた体験を語り、「安心して学べる環境がほしい」と訴えた。
外国人の児童生徒は年々増加しており、現在全国の小中高校に七万六千人超が在籍する。だが、受け入れ態勢の不十分さに加え、経済的理由から学校に行っていない子どもたちも多い。受け皿となる外国人学校は「私塾」「各種学校」とされて公的支援がほとんどないため、十分な教育環境が整っていない。
(以下略、以上引用終わり)
この記事ではさらに、当事者の子どもたちの声として、
日系ブラジル人の14歳の女の子の「日本語が分からずに作文が数行しか書けず、同級生や担任の先生にまで大笑いされた。いじめは続き、悲しくて学校に行けなくなった」、またそのような経過を経て通うようになったブラジル人学校の学費が月約十万円、交通費は四万円にものぼっており、「せめて日本の中高生のように通学定期で通えるようにしてほしい。緊急のお願いです」との声、
17歳の日系ブラジル人の女の子「学校に通えなくなったのがきっかけで、不良集団とつきあい始める同級生もいた。学校があれば、犯罪とかかわらなくてすむのに」との声、
16歳の女の子のと「税金を納めているのになぜちゃんとした学校がないのだろう。教室も校庭もあまりに狭い。良い環境で勉強させてください」との声などが紹介されています。
(以下共同通信11月4日より一部引用)
http://www.47news.jp/CN/200711/CN2007110401000278.html
「走り回れる校庭を」 外国人校生徒が支援訴え
在日外国人の子どもが教育を受ける権利を話し合う「多民族共生教育フォーラム2007東京」が4日、東京都内で開かれ、法的裏付けがなく助成金ももらえないブラジル人学校の生徒が「走り回れる広さの校庭を」と話すなど、外国人学校への援助を訴えた。
(以下略、以上引用終わり)
この記事でも、当事者の子どもたちの声として、
両親の出稼ぎに伴い小4の時に来日した16歳のブラジル人の男の子(公立でいじめられ、現在のブラジル人学校へ転校したそうです)の「教室は小さく、遊具も体育館も走り回れる校庭もなかった。5年たち、多くの友人がこの学校に来るようになりもっと狭くなった」との声、
ペルー人学校生徒の女の子の「公立校では子どもたちは日本文化と違うとスタンプを押されてしまう一方で、母国のルーツを徐々になくしてしまう」との声などが紹介されています。
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