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2007年9月13日 (木)

公開セミナー「オーストラリアの多文化主義-移民の子ども達の教育-」

以下、公開セミナーのお知らせです。

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「多民族共生教育フォーラム2007東京」
 プレ企画第3回公開セミナー

「オーストラリアの多文化主義 - 移民の子ども達の教育-」 

日時:9月29日(土)午後1時~3時
会場:しんじゅく多文化共生プラザ
講師:東京外国語大学 准教授 塩原良和先生
参加費:500円(資料代として)
主催 :「多民族共生教育フォーラム2007東京」実行委員会

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【開催主旨】

いま日本には、さまざまな国籍(188カ国)の外国人が200万人以上暮らしています。また、朝鮮学校や韓国学校、中華学校をはじめ、ブラジル学校、ペルー学校、インド学校、インドネシア学校、フィリピン学校、アメラジアンスクール、インターナショナルスクールなどの外国人学校が210校以上、北海道から沖縄まで全国各地にあり、外国にルーツを持つ子どもたちが学んでいます。子どもにとって、親からの言語や文化を継承し学ぶ学校は、とても重要な教育機関です。しかし外国人学校は、日本の公立学校・私立学校と異なり、公的な支援もありません。そんな状況に置かれた外国人学校を支えることは緊急の課題となっています。
2005年9月、当時唯一の外国人学校協議会があった兵庫県で、全国の外国人学校がはじめて集まった「多民族共生教育フォーラム」が開催されました。また昨年2006年11月には、ブラジル学校が17校ある愛知県で、2回目のフォーラムが開かれました。これが契機となり、「ネットワーク」が結成され、政府や地方自治体への働きかけ、外国人学校への支援など、さまざまな取り組みが各地で始められました。
そして来る今年11月には、首都東京で第3回目のフォーラムを開催することになりました。
また東京でのフォーラム開催にあたり私たち実行委員は、他の国の施策や状況を学びたいと考え、そのプレ企画として公開セミナーを行うこととしました。勿論、他の国の施策が全て良いという訳ではありません。一長一短です。しかしながら、他の国の施策や状況を学ぶことにより、改めて今の日本の社会に補わねばならない点等を知ることも出来るものと考えております。
第一回目のプレ企画では、多様性に寛容なオランダの教育制度や移民の子ども達の教育への権利について、第二回目では多民族国家中国で逞しく生きる朝鮮族の実情や彼・彼女らの民族教育について学びました。プレ企画セミナー最後となる今回は、オーストラリア地域研究、多文化主義・エスニシティ・ナショナリズムが御専攻の塩原良和さん(東京外国語大学外国語学部 准教授)に「オーストラリアの多文化主義 - 移民の子ども達の教育-」について話を伺います。
オーストラリアは、カナダ、ニュージーランドと同様に、移住者と先住者の教育の「格差」が少ないといわれている国です。社会を構築するメンバーは、自己の持つ潜在的能力を発揮するために機会の平等が保証され、各行政プログラムやサービスを平等に享受できるということでしょうか? その点も合わせて話を伺っていきます。 最後に多民族・多文化問題に関心のある方、教育問題に関心のある方、外国人政策に関心のある方、そして自分の領域をはみだして、普段の生活ではまったく出会えない他者と出会い、交流したい方、全ての方々にセミナーへの参加を呼びかけます。

【講演内容】

「オーストラリアの多文化主義 - 移民の子ども達の教育-」

①オーストラリアの多文化主義政策について
・ネイションの同質性を思考(国内のマイノリティー・エスニックに対する同化主義的傾向)という、従来のナショナリズムに見受けられる要素を否定する傾向を含むオーストラリアの多文化主義とは?
②移民の子ども達の教育について
・公教育における移民の子どもたちへの教育
・私立学校に(外国人学校)について
・抱えている問題点

【講師紹介】
  塩原良和さん (Yoshikazu Shiobara)社会学博士。東京外国語大学外国語学部 准教授。
主な研究領域として、社会学・国際社会学、オーストラリア地域研究、多文化主義・エスニシティ・ナショナリズム論、在豪アジア系移民コミュニティ調査等。
著書に『ネオ・リベラリズムの時代の多文化主義――オーストラリアン・マルチカルチュラリズムの変容』(三元社、2005年11月)等

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