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2007年6月 5日 (火)

公開セミナー「移民の子どもたちの教育-オランダの場合-」

以下、外国籍・民族的マイノリティの子どもたちが学ぶ権利について、公開セミナーのお知らせです。

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「多民族共生教育フォーラム・2007東京」
プレ企画第1回公開セミナー
移民の子どもたちの教育―オランダの場合―
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日時:7月1日(日)午後3時30分~5時
会場:在日本韓国YMCA 3階教室
講師:リヒテルズ直子さん(オランダ教育研究家)
参加費:500円(資料代として)
主 催:「多民族共生教育フォーラム・2007東京」実行委員会
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 2003年、外国人学校・民族学校の大学入学資格問題を契機に、日本における外国人学校・民族学校に対する制度的な差別の問題、ひいては外国籍・民族的マイノリティの子どもたちの教育権全体の問題がクローズアップされてきています。2005年9月には、当時唯一の外国人学校協議会があった兵庫県で、全国の外国人学校・民族学校がはじめて一堂に会する「多民族共生教育フォーラム2005」が開催されました。そして昨年2006年11月には、ブラジル学校が17校ある愛知県で、2回目のフォーラムが開かれました。今年は11月に東京で第3回の外国人学校フォーラムを開催します。
11月の東京フォーラム開催に向けて、外国籍・民族的マイノリティの子どもたちの教育権について学ぶ連続公開セミナーを開催します。

第1回は、オランダ教育の研究者であり、オランダ人の夫との間の子どもをオランダの学校に通わせた経験をもっているリヒテルズ直子さんからお話をお聞きします。オランダでは、国籍のちがいにかかわらず、すべての子どもたちは学習権を保障されており、国は子どもたち一人ひとりの状況に応じて支給する経費を考慮し、移民の子どもに対しては、そうでない子どもに比してほぼ2倍の税金が支出されます。また、「子ども―親」は学校を選択する権利があるだけでなく、子どもを一定数集めれば、地方自治体から校庭と校舎を無償で提供されるなど、学校を設立する権利も保障されており、かつ、私立学校でも公立学校でも授業料はほぼ無料であるなど、日本の現状と比べると驚かされることばかりです。それでも、教育の自由の保障などから生じる問題点もかかえています。
オランダにおける教育の取り組みから学び、日本の現状と照らし、日本で外国籍・民族的マイノリティの子どもたちの学習権を保障するために、どのような教育制度を作っていくべきか、ともに考える機会にしていきたいと思います。
リヒテルズさんは現在もオランダ在住であり、今回は直接お話が聞ける貴重な機会ですので、関心のある方々に参加を呼びかけます。

【講演内容】
 ①オランダの教育について
他国で思想・信条を理由として迫害された人びとを受け入れることで繁栄してきたオランダは、現在でもさまざまな文化に対して寛容である。また多様性を柔軟に受け入れるオランダの教育とは?
②移民教育について
・公教育における移民の子どもたちへの教育
・私立学校(外国人学校)について
・抱えている問題点
③日本の画一的な公教育が抱える課題について

【講師紹介】
 リヒテルズ直子(りひてるず なおこ)さん
  オランダ教育研究家。九州大学大学院終了。専攻は比較教育学、社会学。1996年以来、オランダに在住。1999年10月より『オランダ通信』を刊行(2002年5月からはインターネット上にホームページを開設 http://home.planet.nl/~naokonet/)。著書に『オランダの教育―多様性が一人ひとりの子供を育てる』(平凡社)、『オランダの個別教育はなぜ成功したのか イエナプラン教育に学ぶ』(平凡社)等
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【会場】在日本韓国YMCAアジア青少年センター
東京都千代田区猿楽町(さるがくちょう)2-5-5 TEL:03-3233-0611 FAX:03-3233-0633
JR水道橋駅徒歩6分、御茶ノ水駅徒歩9分、地下鉄神保町駅徒歩7分
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