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2006年6月25日 (日)

フランス新移民法(2)

今日のNHKでも触れられていましたが、「新移民法」反対運動の中で、以下(末尾に引用)のような運動もあるようです。

人間の幸せは、レギュラーな形で人生を送ってきた人にのみ与えられるものではありません。イレギュラーな人生を送ってきた人にも、その人なりの幸せの形があります。そして、それはやはり法的にも保護されてしかるべきと思います。

とくに今回フランスで問題となった子どもの場合、その子は自分の親・生まれの地・育ちの地を選んで生まれてきたわけではありません。フランス語しか話せず、フランスの学校で育ってきて、友達もフランスにしかいない一人ひとりの子どもの生活を尊重することも、政府の責任ではないでしょうか。そしてその場合、子どもとともにいるその親にも、一定の保護が与えられてしかるべきと思います。

そもそもこのような移民制約立法の是非には、議論があります。日本の移民政策でも、先日のブログで法務省内PTの「中間意見」を紹介しましたが、それらをはじめとして、今回のフランスと同じような流れがあるように思います。さまざまな問題点があるのですから、慎重な議論・検討をお願いしたいところです。

(以下引用)

http://www.asahi.com/international/update/0608/003.html
不法移民の子の「里親運動」 フランスで拡大
2006年06月08日07時01分
 フランスで、滞在資格がない移民家庭の子供の里親になる運動が急速に広がっている。ナチス占領時代に多くの市民がユダヤ人の子供たちをかくまったように、強制送還から守るのが狙い。教え子やわが子の仲良しが送還されるかもしれない現実に危機感を抱いた教師や親たちが、続々と里親登録している。

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